​徳

近年私は無釉の磁器で過剰にデコラティブな立体を作っている。

私の作品の過剰な装飾性は主にアジアの祭礼の供物やアレンジメント、寺社建築の装飾から影響を受けている。

                   

私は芸術の出発点は 聖なるものへの供物や祭器から始まったと考えている。

古代の人々はあらゆる自然の事象に表立った、または秘められた力を感じていた。

そして彼らはそれらを写し取ったり単純化して文様化したりして身にまとったり飾ったりすることで、それらの力にあやかろうとした。

私にとって装飾とは、「美しく飾り立てること」などではなく、古来からの人々の真剣な願いと祈りとまじないの結晶なのだ。

                                       

私の作品で「○○島」とタイトルされているものはアジアの祭礼の供物の成り立ちに影響を受けている。

アジアのそのような供物は神々が集まる聖なる伝説の山や島を模して高く山状に形作られている.

私の作品も聖なる存在に呼びかけ、聖なる存在を招くためのそのような供物のような道具でありたい。

KYOKO TOKUMARU​   徳丸鏡子 ceramic artist